TicWatch Pro5 使ってみてどう?(レビュー2回目)

●今までのスマートウォッチのバッテリー持続時間を過去に追いやる性能!

TicWatch Pro5を10日ほど使用してみましたので、改めてレビューしたいと思います。

まずスマートウォッチといえば、やはり気になるのはバッテリーの持続時間。
(ここで言うスマートウォッチは、Apple WatchやWear OS搭載のものを指し、独自OS等での動作のものは省きます。)
PROTREK SMART WSD-F20は24時間稼働させるとジリ貧、平均して残り15%前後というところでした。まだハード、ソフト共に成熟していないこの世代は、使い方次第でバッテリー残量がまるっと変わります。GPSをフルに使うと、半日程度しか持ちませんでした。

今まで使っていたTicWatch E3だと24時間稼働で50%切るくらい、ギリギリ2日は持たない、という感じです。朝8時に充電器から取り外し、夜8時に65%前後残っている、というところ。D-STN液晶(モノクロ液晶)を持たないため、アンビエントモードでの時計表示をしてそのくらい。アンビエントモードを使わず、画面オフにすると、あとプラス5%くらい。
マップなどをフル活用すると24時間で30%くらいの残りというところ(コンパスないのであまり使いませんでしたが)。

が、TicWatch Pro5については、あまりのバッテリーの持ちに驚きしかありません。
買った当初は今までのE3と同じ感覚で、帰ってきたらまず充電して、という使い方だったのですが、その数日の使用時間と充電時の残量が、
 使用時間  残量
08:00-19:00  90.0%
21:00-19:00  82.6%
21:00-18:00  86.9%
いや、何かの間違いなのでは?と思うほどの数値。設定ほぼデフォルトで以下のとおり。


 自宅ではWi-Fi接続あり
 スマホBluetooth常時接続
 エッセンシャルモード 23:30~05:30
 常時D-STN液晶表示、ジェスチャー時バックライト点灯
 各種生体センサーオン
 GPSは天気更新時オン(1時間おき)
※エッセンシャルモード:OLEDの表示や接続を行わない超省電力モード、デフォルトだとタイマーで23:30~5:30に自動切替。ただし生体センサーは有効。


という状態。生体センサーは腕から外した状態だとオフになる機能も持っている様で、入浴時や集中してキーボードを打つ時など何時間かは外しています。

 

いやいや、間違いかもしれない、一度減り始めたら一気に減るタイプなのでは?と思って耐久テストをしてみました。
月曜の00:00に充電器から取り外し、どこまで行けるか。30%程度になったら翌日バッテリー切れとかなっちゃうと目も当てられないので、そこでやめて充電する、という方針です。
設定は↑と同じ状態、腕に装着しているのは1日あたり大体20時間、風呂や夕食の時など、1日のうち4時間程度は外します。
1日の歩行は平均約7,000歩、距離にして4.5キロ程度(おじさん運動不足だぞ)。

果たしてどこまで行けるか・・・

 

 金曜日00:00  バッテリー残量 32%!!

 

公称80時間を大きく超えてきました。

バッテリーの公称値は628mAhなので4日間(96時間)で427mAhしか消費しなかったということに。

Wear OS3.5 + Snapdragon W5+Gen1が寄与しているのは間違いありませんが、movboiの技術もあるのでしょう。

これ、私の使い方だと5日間(120時間)行けるのでは??

 

●その他気になった点は

まずもってこのバッテリーの持ちだけでもスマートウォッチとしての成熟度がうかがえるのですが、このTicWatch Pro5について気になる点を。

明るいところでのD-STN画面、結構見やすいです

【良い点】

・バッテリーの持ちが半端ない:これは上に書いた内容です。
・D-STNの情報量が増えた:省電力表示に利用するD-STN液晶での各種表示が増えています。時計画面で日付や曜日が表示されているのはもちろんですが、心拍数や歩数、バッテリーの大まかな状態、通知が表示。その状態でリューズを回すと、カロリー数や方位表示(度表示)に切り替える事が可能。
・コンパス・気圧計は便利:やはりコンパスは必須かと思います。マップがヘッドアップで表示されるのはやはり便利。気圧計はそこまで必需というわけではありませんが、トレッキング等には便利な機能かと思います。
・充電が早い:メーカーも宣伝していますが、充電速度が非常に早く、忘れてた!という時にちょっとだけ充電、という場合でもそこそこ充電できてしまいます。メーカーの宣伝では「30分で65%」とのことですが、毎日充電するような使い方だとほんの15分程度で満充電できてしまいます。また充電完了時にはスマートフォンに充電完了の通知が届くため、着け忘れも防げます。
・最新アプリに対応:LINEなどのアプリに対応しているため、ネイティブに使用することが可能。

 

【悪い点】
・やっぱ価格:従来モデルより大幅に価格が上がってしまった。USドルベースでは$50の値上げにとどまりますが、円安という状況下もあって日本では14,000円の値上げ(円ベースだと$100値上げ)。これはライバルより結構お高い価格です。せめて4万円前後なら・・・。
・ボタンカスタマイズ不可:従来モデルであったサブボタンのカスタマイズが出来なくなっています。おそらく従来はメニュー画面を開いた際、使ったアプリ順に自動ソートされる機能があったものがWear OS3で廃止になったため、それを補うための機能としてサブボタンに最近使ったアプリが表示されるようになったのではと推測していますが、カスタマイズ機能は残して欲しかった。
・バンドの幅が24mm:確実に選択肢が減っています。Pro3の22mmまでならかなり数も多いんですが。
・接続が不安定:Wi-FiBluetoothで繋がっていても接続されていないと判断されたり、Wi-Fi下にあってもすぐに切断してしまったり。バッテリーの持ちを重視するあまり、このあたりをスパスパと切ってしまう設定なのかも。また、専用アプリであるmovboi Healthへのデータ転送もリアルタイム性に欠ける場面があります。このあたりは改善して欲しいところです。
Android専用:専用アプリでしかスマートフォンと接続出来ないため、アプリのないiPhoneでは使用できません。とはいえ、iPhone使っててWear OSを選ぶケースは希だと思いますが・・・。

スマートフォンの時計連動がない:以前はスマートフォンの時計と連動し、アラームやタイマーの通知があったのですが、仕様変更なのか連動がなくなりました。地味に便利だったのですが。

 

まだ10日程度しか使っていませんので、良い点悪い点も今までとの違い程度しか目に付きません。使い続けていくうちに新たな発見があるかも?

もしかしたらレビュー3回目もあるかもです。

 

改めてクーポンコードを貼り付けておきます。

クーポンコード → GEXFVV

気になった方は是非ご検討ください!!