SOUNDPEATS H1を試すぞー!

●買ったよ、ああ、買ったさ!

釈明はせぬ!

買ったよ!!

デュアルドライバーだそうです

さて、今回はSOUNDPEATSのフラッグシップモデル、H1

ちょっと前にH2が出たので、てっきり後継機かと思っていたのですが、普及機という位置付けのようだったため、こちらにしてみました。

価格もタイムセールとか割引あったらそんなに変わらないしね。

 

思ってたより小さ目の箱でした

パッケージの商品写真側です。いつものとおりシンプル。

 

再びイケメンです

そして反対側の装着写真、またイケメン採用されてます。

「VGP2021」獲得のシールがさりげなく貼り付けてあります。

 

●それでは開封していきます

早速シュリンクを剥がし開封してみましょう。

いつもと同じようにスポンジで保護されてます

黒いスポンジで保護された本体入りケースと、これまたおなじみ、黒い紙箱に付属品というパッケージングです。

 

付属品はシンプル。コンプライのイヤーピース付いてるんですが・・・

これまたいつもと同じくシンプルな中身です。

本体入りケース、USB Type-Cケーブル、スペアのシリコンイヤーピース(S、L)、コンプライのイヤービース、多言語マニュアル。

 

この黒いシールは?

イヤーピースの入った袋に、緑色の台紙の丸いシールが付いています。どこにも書いてないのですが、おそらく見た感じ、本体の音が出るところの汚れ防止網、あれのスペアかな、という感じです。

で、この玩具付きガムみたいな青い袋がコンプライのイヤーピース。

 

なのですが・・・・・

 

正直、使い物にならない・・・

開封したときの写真の中身、スポンジ緩衝材と黒い紙箱の間に青い物が見えますが、あれがまさにこの袋なんですね。

あの隙間(本来何か入るような隙間はない)に押し込んであるため、こんな感じに潰れちゃってます。

片方なんて、中の芯(?)まで完全に潰れてて、輪にすらなってません。

袋から出してしばらく放置してみましたが、全く戻りません。

残念ながらこれは単なるゴミですね・・・。

 

●ケースと本体の比較をば

気を取り直して、本体を見ていきましょう。

結構横にでかい

今回は比較として、SOUNDPEATS Sonicにおいで頂きました。

並べてみると、高さや奥行きは同じくらいなのですが、横幅がでかい。

Sonicのケースと比較すると、ペン1本分くらい大きいです。

色味としては、蓋はガンメタ塗装されていますが、下は無地のプラそのまま。

Sonicみたいに装飾もされてないので、実にシンプルです。

 

結構余裕のあるケースです

Sonicのケースは結構タイトに作られていますが、H1のケースは広めに作られています。イヤホン本体の間にケースのバッテリー残量ゲージがあります。ケース自体を充電しているとき、イヤホン本体を充電しているときに、4段階のLEDで残量を表示。

 

中身の比較、Sonicはずんぐりむっくりしています

イヤホンをケースから取り出して比較。

なおイヤホン本体の操作はタッチ式となっています。

Sonicは物理ボタン式で、まず押し間違うことはありませんが、誤動作とかどうなんでしょうね?ちょっと気になるところ。

形状としては、H1の方が大きいは大きいのですが、上を絞った流線型?のデザイン。

そのためSonicの方がずんぐりむっくりで大きく見えますが、並べてみると実はH1の方が大きいというデザインです。

 

ちょっと気になるのが、H1の本体がラバーコーティングされてるっぽいところ。

経年劣化でベタベタにならないか、それが気になります。

特に高温多湿の日本ではなりやすい。また、脂性や多汗症の人もなりやすい。

ちょっと気になるところです。

 

ノズル部はクリアパーツとなっています

イヤーピースをはめるノズル部分、ここはクリアパーツで成形されています。

なので中身が見え・・・見え・・・見えるっちゃ見えるのですが、よく判りません。

 

イヤーピースを外してみました

このイヤホン、BAユニットとダイナミックスピーカーユニットのデュアル構成となっています。高音域が得意なBAと、ダイナミックによる中~低音の組み合わせ。

それぞれの得意分野を活かした組み合わせですね。

 

しっかりと絶縁テープ貼ってあります

ケースとイヤホン本体の端子部には、しっかりと絶縁テープが貼ってあります。

こういうのは大事です。細やかな心遣いがわかります。

 

ケース充電時は赤いLEDが点灯

充電端子はUSB Type-C。充電しているときは赤いLEDが点灯します。

 

イヤホン本体のLEDは控えめ

SonicはSのロゴが派手に光りますが、こちらは小さめのLEDとなっています。

ケースにはケース本体のバッテリーのインジケーターが備わります。4段階の表示になります。ケース蓋を開いただけでは光りませんが、ケース充電時とイヤホン本体充電時に光るようです。

 

ワイヤレス充電にも対応

またこのケースはワイヤレス充電にも対応しています。

スマホなどと違い、ケースはあまり触れることもありませんし、置いておくだけで充電できるというのはなかなか便利かと思います。

 

●それでは聴いていきましょう

早速スマホと接続してみます。

接続先はXperia 1Ⅲです。

接続経過は略

チップは「Qualcomm3040」を採用しています。

対応コーデックは、aptX Adaptive、aptX、SBC、AAC

SOUNDPEATSの最新モデルではSONYの「LDAC」にも対応しましたが、この頃はまだメジャーじゃなかったので(今も?)搭載していません。

まぁ、aptX Adaptiveに対応しているので、そう遜色ないでしょう。

 

Androidの機能なのかどうかは知りませんが、サンプルレートを選択出来るようです。

ひとまず96kHzにしてみましたが、スマホの操作を行うと若干音飛びが出ます。

何もせず聴くだけなら問題なし。

 

まずエージングも何もなしで箱出しで聴いた感想ですが、

・バランスの良さ

・高音部のきらびやかさの再現性

・重低音の再生能力

このあたりが強く感じたところです。

 

まずバランスについてなのですが、非常に幅の広い帯域を持っています。

高音、中音、低音と苦手な領域がありません。

このあたり2基のドライバーを搭載している強みでしょうか。

SONYのデュアルBAであるXBA-2SLも持っていますが、H1はBA+ダイナミックなので、音の迫力という点ではH1に軍配が挙がりそう。

XBA-2SLはフルレンジBA+ウーファーBAとなっていて、基本はフルレンジBAの音を聴くこととなるため、全域において非常にスピード、細やかさがあるのですが、若干迫力という点においては弱い。

H1は高~中音域をBA、中~低音域をダイナミックとしているのでしょう。うまく音の再生感と迫力を同居させていると感じます。

 

H800でも試したこれ

Sonicでは気付かなかったウッドベースの胴体の出す音、ハイハットやスネアなどの細かな振動も拾います。ふとした楽器の音が鳴った方向に、つい視線を送ってしまう、そんな感じです。十分に聴かせてくれる鳴り方です。

 

女性ヴォーカル

こちら、アコースティック、電子音、女性ヴォーカルとシンプルなのに非常に情報の多い曲。しっかり息づかいも聞こえてきます。

 

ずっと昔から聞いてるこれ

懐かしい、今はT-SQUAREに変わっちゃいましたが、隅々までいろいろなスピーカーやイヤホンで聴きまくったこれ。H1でも非常に聴きやすい。

高音から低音までバランスがいいので、変に主張してくることもなく、聴き疲れありません。気持ちドンシャリ傾向にあるのが電子楽器メインだと判りますが、それほど強くないためいつまでも聴いていけます。

 

他にも色々と聴いてみましたが、実にジャンルを選ばないイヤホンです。

 

●SOUNDPEATSのアプリもありました

Sonicを購入した頃は知らなかったのですが、いつの間にかアプリが出ていました。

ファームウェアの更新や、イコライジングも出来る、ということです。

バッテリー状態もモニタできます

下のほうにあるアイコン、左からイコライザー、ホーム画面、イヤホン選択となっています。

 

過去のモデルもカバー!

SonicやTrueAir2も対応!!これは知りませんでした。

 

イコライジングや各種設定ができます

イコライザーの画面では、本体のイコライジング以外にもゲームモードなどへの切り替えも行えます。

なお、ファームウェアの更新があった場合は、アプリ起動時に教えてくれます。

 

この上の方にある「可変的なイコライザー」とは何ぞや?とタップしてみたところ

聴力テスト??

このように聴力テストが始まりました。低い周波数から高い周波数まで、いろいろな音圧でテスト音を出し、聞こえるかどうかを答えていくと、自動的にイコライザーが調整されるという機能です。

 

試しにやってみたのですが、超低音部と超高音部がブーストアップ、それ以外は若干ダウンというイコライザーカーブになりました。年齢がこんなところで・・・

 

その後、同じように曲を聴いてみたのですが、あ、これ、モニタじゃん。

そう、聞こえる音域、聞こえない音域がいい感じでバランスされてしまったため、完全にモニタヘッドホンになってしまいました。

試しにSonicでも同じように調整したのですが、両イヤホンの音の差が縮まったというか、どっちもモニタヘッドホンになってしまったというか。

個人ごとに異なる聞こえ方を平準化していい音に、というコンセプトなのかもしれませんが、逆に平坦な音になってしまうという弱点もあります。

悪くはないですが、それをベースとしてさらにイコライジングできる、などの機能が加わると、面白くなりそうと感じます。

 

●イヤホンとして結局どう?

さて、それではこのイヤホンはどうなのか。

 

ずばり買いです!

 

SOUNDPEATSのフラッグシップモデルですが、そもそもSOUNDPEATSのイヤホンはどれも実にコストパフォーマンスが高い。

このH1も、定価自体は1.1万円ほどなのですが、通販サイトだと8~9千円くらい、セールだと8千円を切った価格で購入出来ることもあります。

音質としては、正直1.1万円の音じゃありません。完全に越えてます。

何も言われずに聴かされれば、2万円オーバーのイヤホンと答えてもおかしくないのでは、と思います。

とにかくコストパフォーマンスは他の追随を許しません

 

ノイズキャンセリングは付いていません。下手にノイズキャンセリング付けてもホワイトノイズが出たりしますし、この価格帯ならそのコストを音質に振って貰った方がありがたいです。

また、質のいいイヤーピースにすることで、その代わりにすることが出来ますが、せっかく付属するコンプライのイヤーピース、これが使い物にならないというのが痛い。どうやら私の購入した個体だけの問題ではなく、他の人も同じ状態のようで、そもそも梱包が悪いようです。

試しに手持ちの低反発イヤーピースにしたところ、シリコンイヤーピースとは装着感も音の没入感もまるで変わったので、これは改善して欲しいところです。

 

これから使い込むうちにエージングも進んでいくと思いますが、箱出しでもなかなか聴かせるこのイヤホン。楽しみです。