●エージングしてみました
さて、前回なんとも捕らえようのない、なんと評して判らなかったEO320ですが、1週間ほどエージングしてみました。と言ってもぶっ続けは悪影響を及ぼす可能性もありますので、毎日2時間程度、ピンクノイズでのエージングです。
果たしてその結果は!?
箱出しでは出ていなかった「響き」が加わりました。
ヴォーカルのエコー的なものだけではなく、余韻の部分において表現力が上がってきています。再生帯域広いのに狭く聞こえていた部分が広がりました。
ただし、きらびやかな音ではありません。高音部は抑えめです。
得意な音が、高音部から低音部に向かって少しずつ上がっていく感じ。ただ、中低音部、男性ヴォーカルに当たる部分でいきなり上がる感があります。
ドラムで言えばミッドタム、そのあたりに山がある感じです。
とはいえ聞こえすぎるというほどでもない。
特定の刺激なく聞けるイヤホンという感じです。
向き不向きで言えば、EDMあたりが得意かも。
●イヤーパッドは使うべき?
併せてイヤーパッドについて聞き比べてみました。
ま、結論としては、何も付けないのが一番良かった、です。
(身も蓋もない)
ワースト順で行きます。
1 スポンジのイヤーパッド
もうね、音籠もりまくりで高音も響きもあったもんじゃない。
2 ドーナツ型スポンジイヤーパッド
抜けが良くなり耳への密着度が上がるかと思ったけど結構音が籠もる。
3 シリコンイヤーピース
籠もりは解消され、耳への密着度も上がるが中低音が響きすぎ。
というわけで、スポンジタイプはエイジング後のこのイヤホンが出せるようになった響きの部分をあっさり打ち消すためダメでした。また高音部の伸びも抑えてしまいます。
ドーナツ型には期待しましたが、穴が空いているにもかかわらず高音部が抜けてきませんでした。
シリコンイヤーピースは耳への装着感は良いのですが、中低音が強調されてしまいます。かといって低音が増えるわけでもなく・・・。
音としては何も付けないのが一番良好という結果に。
ただ、形状的に耳から外れやすいんですよね。
そこが悩ましいところ・・・。
まぁ、シリコンイヤーピースで使うのが一番いいのかな?