●やっぱ512GBじゃ足りなかったよ
購入した「ASUS ROG Zephyrus G14」ですが、ストレージが512GBとなっています。
ゲーミングとして使うには足りないんじゃないかなぁ、と思っていたのですが、やっぱり足りませんでした。
そもそも最近のゲームの容量が大きいのと、Windows11のシステム、リカバリエリア等で既に100GBくらい占有されてるんですよね。
結局ユーザーエリアとしては400GBを切るくらいしか残っていないわけなのですが、CODとかインストールしようとしたら、これだけで「150GB必要です」とか言われちゃって。
さすがにCODマシンではないので、こりゃSSDなんとかするしかないかなぁ、と。
●適当に買ったらだめでした
M.2スロットは1つしか搭載されていないというのは判っているので、とりあえず2TBほどあればなんとかなるんじゃないかな、ということで購入したのが「ADATA XPG GAMMIX S70 BLADE 2TB」でした。
が・・・。
このノートPC、分解等の情報があまりないんですが、やっぱ情報がないならまず開けて確かめないといけないですね(自戒)。
そのスリムなパッケージを実現するため、様々な部分が合理的に作られていますが、なんとM.2スロット、2階建て構造となっていました。
上に写っているのは標準で付いてるSSDの裏面です。
M.2スロットからSSDを外すと、なんとその下にさらにM.2スロット。
そのスロットにはM.2の無線LANアダプタが刺さっています。
これはいかん、実にいかん。
購入したADATAのSSDは両面実装、おそらくチップが無線LANアダプタにぶち当たる。
仮にぶち当たらなくても、熱がやばい。
これは・・・片面実装のSSDじゃないとやばいなぁ・・・。
試しに取り付けてみましたが、ネジを締め付けてみると微妙にSSDが反っちゃってる感じがあります。おそらく裏側はガッツリ無線LANアダプタに接触してます。
これはいかんなぁ・・・。
というわけで、改めて片面実装であるという確証の取れているSSDを探しまくって、「KIOXIA EXCERIA PRO SSD-CK2.0N4P/N」を購入。
ADATAのSSDは、最近容量が手狭になってきたデスクトップPCに流用することにします(デスクトップPCはインターフェースがGen3だけど)。
●改めて換装!
の前に、今のSSDのクローンを作らなくてはなりません。
まずは新しいSSDを外付けのSSDケースに入れ、外部ドライブとします。
そしてクローンソフト。
以前は「EaseUS Todo Backup」が使用できたのですが、今は有料版でないとクローン機能が使えなくなってしまいました。
何か他に・・・と「SSD、クローン」で検索すると、やたらめったら「AOMEI Backup」というソフトが出てきます。ヒットするだけでなく、実際にソフトの使い方のサイトも出てきたりするのですが、よく見ると「AOMEI」のサイトだったり。あまつさえ「EaseUS Todo Backupが有償版でないとクローンが使えなくなったので、AOMEI Backupを使ってみました」みたいなページもあったりして、なんなのこれ?という。
それなら、ということでこの「AOMEI Backup」をインストールしてみましたが、あんだけ自社サイトでEaseUSを煽ったくせに、おまえも有償版じゃないとクローンできんやないか~い!
これはひどい。まじでひどい。他社sageしとるだけやん。
まぁこんな酷い仕打ちをする会社のソフトはすっぱりと消去しまして、他にクローンできるソフトは発見しましたが、EaseUSに課金しました。
ただ・・・多分SSD入れ替えとかでしか使うことはなさそうなので、できればそれ特化の安いクローンソフト出してくれるとありがたいかも・・・。
クローン画面は他でも散々出てるのでパス。
ということで、SSDの換装に入ります。
●ユーザーの分解は想定されてません
このノートPC、ユーザーがSSDを換装したりメモリを増設したりということは想定されていません。
それどころか、このノートに関してはメーカーやショップでも対応してません。
その点は十分ご承知おきください。
(万一の際もあんしん保証プレミアムで対応できそうな気はしますけど)
というわけで開けていきます。
想定されていないという割には簡単に裏蓋を開けることができます。
ネジは11本あります。手前側4本、中央3本、奥に4本。
中央の3本はゴムの蓋が両面テープで貼り付けてありますので、細いピンセットなどで取り除きます。
ネジを外すと、手前側と奥側にツメがありますので、折らない様に外します。
とはいえ、プラ同士の筐体のようにガッツリ噛んでいることはなく、丁寧に外すとスッとはずれます。車の内装剥がし(樹脂製のもの)、あるいはギターのピックでもあれば外しやすいかと思います。
ちなみに分解は想定されていませんが、手前側端のネジ、ここ1本だけネジの抜け防止ワッシャが付いています。
これのおかげで外す方向に空回しすることにより、蓋が筐体から少し浮くという効果があります。
ネジを外すだけで、裏蓋を外すための隙間が出来る様になっているという親切設計。
繰り返しますが、分解は想定されていません!(はい)
外すとまず目につくのが左右の大きなファン、それに連なるベイパーチャンバー。これが強力な冷却を生み出しています。
このサイズのノートPCとしてはハイパワーなCPUを搭載していますが、ゲームでもやらない限り、ほぼファンの音がしません。
そして手前側には大きなバッテリー。エコモード限定だとは思いますが、10時間以上のバッテリーライフを誇ります。
このベイパーチャンバーとバッテリーに挟まれるように、向かって右にメモリスロット、左にM.2スロットを備えます(黒いプラシートで隠れています)。
さすがにスリムノートPCだけあって、大型ノートのように複数のM.2スロットやS-ATAのスペースは設けることは不可能。メモリスロットも同じく1スロットのみとなっています。
搭載メモリは16GB、でも刺さってるのはSAMSUNの8GB。
どうやらオンボードで8GB乗っているようです。
標準のSSDは「Micron MTFDKBA512TFK」、これを外すと、されにその下にM.2スロットが!!
これが「片面実装じゃないと無理なんじゃ・・・」となった部分です。
(再掲です)
そこで探して購入したのがKIOXIAのSSDです。
このKIOXIA EXCERIA PROは、PCIe Gen4×4のSSDとなっており、
最大読込速度 7,300MB/s
最大書込速度 6,400MB/s
となっています。
当然SSDですので、速ければ速いほど発熱も大きくなるのですが、各種レポートによると比較的発熱の少ないSSDとのことです。
とはいえ本来このクラスのSSDはヒートシンクが必須となっている場合が多く、このようなスリムノートPCに搭載するのはどうかな、という気もしたため、念のためサーマルパッドを取り付けました(気休めですけど)。
高さ的に底面のアルミ板に接すると思われますが、果たして・・・。
●SSDのベンチマークを取ってみましょう
元通り裏蓋を装着し、無事起動することが確認できたので、SSDのベンチマークを取ってみます。
計測はおなじみのこれ。
ほぼほぼメーカー公称値に近い数値が出ています。
体感で違いがあるか、と言う点については、アプリを開いたときの速度が若干速くなった気がします。気がするだけで正確には計っていませんが。
ただ、空き容量の余裕というのは心の余裕にもなります。
うわー、400GBも空いてないよ、から、1.4TB空いてる!、というのは相当違います。
それはさておき、やはり気になったのはその温度です。
これはKIOXIA純正のモニタソフトですが、結構な温度となっています。
やっぱこのサイズのノートPCに使うには難があったかなぁ・・・と思っていましたが、ここまで温度が上がったのは、ベンチマークによりSSDへのアクセス過多となったこのときのみ。
ブラウジングやストリーム再生、ワープロ表計算程度の処理では45℃前後、ネトゲをやっているときでも55℃前後、上がっても60℃行かないくらいと、許容範囲に十分収まっています。
やはり一点集中で短時間に超アクセスを行うベンチマーク、そのような使い方をしない限りは大丈夫じゃないか、と思われます。
今回のSSD換装、万人にお薦めできるものではありませんが、どうしても容量が、という場合には試してみてもよいか・・・な?
いや、保証の関係もあるのでお薦めすべきではないかな・・・。
(ASUSの安心保証プレミアムの動画見る限りでは大丈夫そうなんだけど)
やっぱ自己責任で!!!w
(あと出来そうなのはメモリ交換くらいかなぁ)
ちなみに冒頭にちょこっと登場したADATAのSSDも、コスパ高くていいですよ!