「LS2 VORTEX」を購入、初のシステムヘルメット!

●軽い、軽いよこれ!

皆さんヘルメット、何使ってますか?

なかむらさんはここ数年、ずっとオープンフェイス(ジェット)ヘルメットを愛用しています。以前はフルフェイスだったのですが、視界の広さや気軽に開け閉め出来る開放感が良く、ここ10年くらいはずっとオープンフェイスです。

普段から使用しているのがARAI SZ-RAM3で、ツーリング等ではARAI CT-Z。

ARAIのRX-7(フルフェイス)も買ったのですが、結局使わず埃を被っていますw

しかしこのSZ-RAM3も古くなってきたことから、リプレースをしようとネットでヘルメットをつらつらと見ておりました。

やっぱARAIかな、SHOEIはホールドがARAIと違うからなぁ、OGKめっちゃ高くなってる!などなど・・・。

と、ふと目にとまったのがシステムヘルメット。

そう、ARAIが決して作らないシステムヘルメットです。

SHOEIやOGKは以前よりシステムヘルメットを販売していますが、ARAIは頑なにシステムヘルメットを拒みます。確か安全性の面から作らないと言っていたかと。

確かに純然たるフルフェイスより強度は劣りますし、だったら強度に優れたオープンフェイスで十分、と考えるのも当然。

ただ、全くのオープンフェイスよりは多少ましな気もしますし、何よりオープンフェイスだと顔下半分が冬寒い!!

ですが、今までシステムヘルメットを購入しなかった理由が主に3つあります。

 1 ARAIが好き

 2 重い

 3 高価

まぁ、1は完全に主観なのですが、バイクの免許を取ってから今まで、ずっとARAIを使い続けてきており、一度他社のヘルメットにも浮気しそうになったのですが、フィッティングが全く合わなかったため、やっぱりARAIかな、となっています。

それより何より、やっぱり2、重い、というのはどうしようもありません。

ARAIのSZ-RAM3やCT-Zは、メーカーからは公表されていませんが、おそらく1.4kg前後ではないでしょうか。RX-7で1.5kg前後?

対してシステムヘルメット、SHOEI最新モデルのNEOTECⅡでも1.8kg前後

(いずれもL)

頭の重量が400g程違う、というのは案外首にくるものです。

やっぱりARAIのVZ-RAM PLUSかな、と考えていたのですが・・・。

 

●再発見してしまったVORTEX

いや、VORTEXは知ってました。

知人でやはりLS2 VARIANTを使用している人がいて、このLS2ってメーカーどこなんだろう、と調べた際に、VORTEXも見ていました。

ただその頃はヘルメットの買い換えは考えていませんでしたし、何よりこのVARIANTがシステムヘルメットの例外に漏れず「重たかった」ため、調べた段階で終わってたんですね。

が、買い換えするという事なら話は別。

ちょっと気になったので改めて見てみますと、帽体にカーボンを使用しているので軽い、というところが引っかかりました。

ん?軽い??

それだとシステムヘルメットのネガが1つ消えるじゃん、と。

となるとあとは3の「高価」という点。

が、丁度見ていたWebikeのサイトだと4万円弱。

 

ポチってました。

 

●到着!到着ぅ~!!

ポチって二日後、届きました。

佐川急便のおにいさんから受け取ったその巨大な箱は、拍子抜けするくらい軽い。

え?まじ?

なんか走る気にさせる?箱です

まぁ箱です。ただヘルメットの箱としてはやや大きめ。

 

ボウリングバッグを思い出したのは秘密だ

かなりしっかりとしたキャリングバッグが付属、というかこのバッグに本体が入っています。ヘルメットの包装といえば巾着袋、というイメージなので、これは斬新。

箱に立てかけてある赤いものは付属品のピンロックシールドです。

 

一目で分かるカーボン柄!

カラーはこのマットカーボンしかありませんでしたので、色で悩む事はなし。

 

システムヘルメットと言えばインナーバイザー

シールドを開けた状態です。シールドの固定はシールド下ど真ん中にピンがあり、それが下の凹型に嵌まるという簡単なしくみです。

シールドと同じく、インナーバイザーにも保護シートが貼ってありました。

 

ヘルメット本体はかなりスリムです

インナーバイザーを収納した状態です。このVORTEXはカーボンにより本体をコンパクトに纏めることが出来た、とのことで、かなりスリム。この状態だと普通にフルフェイスと間違いそう。

 

これぞシステムヘルメット

ガパッとチンガードを持ち上げた状態、システムヘルメットの真骨頂です。

チンガード中央下部に見えるスイッチっぽいものが、チンガードロック解除用のボタンとなってます。チンガードには風の巻き込みを防止するカバーが付いていますが、今からは暑い時期なので取り外しておきましょう。

 

シールドとチンガードの回転部

両サイドにあるダイヤルみたいな部分がシールドとチンガードの回転基部になります。

後ろにあるレバーはインナーバイザーの操作レバー、下げるとインナーバイザーがカシン!と降りてきます。

基部の下になんだか▲マークの付いた部分がありますが、これはストラップ固定用の金具保護部分。そのすぐ横に付いているメッキ-パーツをロックすると、チンガードを上に上げた状態でロックできます。

チンガードを上げた状態で少しバイクを動かす、などの作業が必要となった場合でも、不用意に落ちてくるのを防止できます。

 

内装は取り外し可

内装は単一色ではなく、黒とボルドーレッドで構成されています。さすがスペイン。

スペイン人はワインを水代わりに飲みつつ仕事をしてるとか聞きますが(偏見)、このようなさりげないデザインが良いですね。

内装はネックカバー含め全て取り外して洗濯することができます。

ストラップはワンタッチロック式、ちょっと慣れないですね。

 

チンガードを閉めた状態

チンガードを閉めると、ほぼフルフェイスと変わりない感じになります。

 

なお肝心の重さですが、RX-7と同じくらい。

メーカー値は1.3kg前後とちょっと詐欺ってまして、代理店が発表している数値が正しいと思われますが、そちらが1.5kg前後の重量。

まさに同じくらいになります。

SZ-RAM3やCT-Zよりは気持ち重いですが、とてもシステムヘルメットとは思えないくらい軽いですね。

 

●フィッティングは・・・合わなかった!

さて、最も気になる部分、そう、フィッティングです。

結構評価などで「合わない、きつい」という意見があったんです。

また販売サイトでも「ワンサイズ上を選んでください」的な事が書いてありまして。

よく欧米人は頭が前後に長い楕円形、アジア人は丸い円形と言いますし、以前ミリタリーショップで試着したアーミーキャップがめちゃきつかった、という事もありました。

ARAIのヘルメットはLサイズ(59-60)のサイズをかぶっているのですが、そういう事もあったため、国内で買える一番大きなサイズ、XXLを注文したのですが。

 

ずばりきつい・・・・・・。

 

両サイド、耳の周辺部分がかなり圧迫されます。

さすが平たい顔族ですw

まさにこれ

ヘルメットを上からぐっ!と押し込むと若干ましにはなりますが、ARAIとは全く違うフィッティングです(ARAIは頬をホールドする感じ)。

チンガードを閉めると、この耳の部分がさらに締め付けられますので、よけいに圧迫されます。

本国ではさらに上のXXXL、XXXXLも発売されているようですが、正規代理店を通して国内販売されているのはXXLまで。

ここは上のサイズまで売って欲しかったところです・・・。

 

●慣れるしかないかな

とはいえ買っちゃったもんはしょうがない。

5月のゴールデンウィークに中距離を走りまして、慣らしていきました。

やはり今でもきついことはきついですが、当初よりはかなりましになりました。

とはいえ、やはり長時間かぶり続けるのはまだ無理です。

内装もさることながら、インナーの発泡スチロールが固い。

なんか対処方法ないかなー。

 

というわけで、ヘルメットはやっぱりフィッティングして購入すべきです!!