●なぜYAMAHAのクラッチは重いんだ・・・
我が家へやってきたFZ1 Fazerですが、巷での評判どおりクラッチが重い。
というか、以前乗っていたMT-09 Tracerも重かったんですよ。
FZ1の場合は、ひとえに「変なクラッチケーブルの取り回し」が原因でしょう。
バイク屋さんでも交換作業したくないと言われる程らしいですw
油圧よりメンテナンスはやりやすいかもしれませんが、とにかく重い!
Tracerも重かったですが、FZ1はそれ以上に重い気がします。
このクラッチの重さは多くの方が感じているようで、ネットで検索してみると
1.YZF-R1(2004年式5VY)のクラッチカバー一式を移植
2.↑に併せてクラッチケーブルの交換&取り回し変更
3.油圧化
4.プルレバーを交換
という情報が出てきます。
1と2はセットで行う必要がありますが、実は既にこの年式のR1のパーツを既にヤマハは作っておらず、ヤフオクなどで中古を探すしかない、という状況。さすがに年がら年中ヤフオクを眺めるわけにもいきませんし、何より絶版部品ということで高価になること間違いなしです。
3は油圧マスターシリンダーとホース、油圧クラッチシリンダーを入手する必要があります。ただし、FZ1の場合はクラッチの固定部分がエンジンの裏にあり、施工が結構面倒という難点が。
またその関係で、施工だけでなくメンテナンス(エア抜きやフルード交換)も非常に面倒になりそうです。
というわけで、最もお手軽かつ安価な4、こいつを試してみました。
●何が必要なん?
まず必要なのは、YZF-R3(部品番号 2MS-E6340-00)、これだけで済むはず、ではありました。ついでにこいつがスナップリングで固定されているため、スナップリングプライヤー。
方法は簡単、スナップリングをプライヤーで外し、新しいプルレバーと交換するだけ!
なんですが・・・元々のプルレバーを外す際、スナップリングがあさっての方向に飛んでいきましたw
こんなん見つかるはずもない!!
というわけで、クラッチのシャフト径をノギスで測ってホムセンへ。
ただ元のスナップリング自体が吹っ飛んで行ったため正確にサイズを測っておらず、ほんとにそれでいいのか確証が得られなかったので、ノギスで測ったサイズ±1mmの物も買ってきました。結果的には測った寸法と同じ、10mmのスナップリングでOKでしたが。
取り付ける前に、両プルレバーを比較してみます。
ざっくりと軸中央間を測ってみると、FZ1の方が約40mm、YZF-R3のものが約48mmと、それほど長さに違いはありません。このくらいの違いで差が出るものなんでしょうか。
●取り替えたらどうだった??
結論から申しますと、ずばり軽くなりました。
先達のサイトでもなかなか重さを量った物がありませんでしたので、手元にあったダイソーのバネばかりで「ざっくり」と量ってみました。ガッチリと量ったわけではないので、絶対その数値だとは言い切れませんが、いずれの写真もバネばかりでクラッチが完全に切れるポイントまで引っ張った数値です。
ガッチリと固定して条件も整えて測定した、というわけではないのでこの数値が絶対か?と言われると自信がありませんが、あくまでざっくりと量ったところこの数値となりました。
実際に握ってみても、「んぎっ!」という感じから「んっ!」という感じになりましたので、それなりに効果があったのでは、と思います。
●ちなみに・・・
クラッチレバーの軸受けのスリーブ、こいつをベアリングに交換すると、さらに引きが軽くなる、という話もありました。適合するサイズは
内径6mm 外径10mm 高さ3mm
のベアリングを5個入れると丁度ということのようです。
今度ベアリングが入手できたら試してみようかな。