SOUNDPEATS TRUEAIR2をチェック

●久しぶりにワイヤレスイヤホンを買ってみた

 もう消えてしまったけど、過去の記事でBluetoothレシーバを色々と比較したことがある。その当時はBluetoothも4.1が最新だった頃だが、今や5.2が主流となりつつある。

その間、イヤホンもトレンドはインナーイヤー型からカナル型へと移り、一時期はもうインナーイヤー型はメインストリームから消えてしまうのではないかと思われていたが、最近は耳穴にユニット開口部を向けたインナーイヤー型が再び増えつつる。代表的なところでは「AirPods」。

 

 私は田舎住まいのため、あまり公共交通機関を利用することがなく(公共交通機関が無いとも言う)車やバイクが主な移動手段であるため、イヤホンを活用する機会があまりなく、主に音ゲーなどのために有線イヤホンを携帯しているくらい。

 が、ごくまれに電車等に乗る際、ワイヤレスもあると便利だけどな、と思っていたところ、たまたまAmazonでSOUNDPEATS TRUEAIR2のセールを見かけたため発作的にポチってしまった。なんせ完全ワイヤレスイヤホンで4,000円ちょっと。クーポン適用で3,000円ちょっとで購入できた。そりゃポチるってもんでしょう。

(気になっていたのはSOUNDPEATS Sonicなんだけど)

 

届いたので、早速開封の儀を執り行いたいと思う。

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パッケージA面、本体の写真が印刷されている

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パッケージB面、モデルさんが装着しているの図

 本体よりもモデルさんに目が行きがちではあるが、開封していく。

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中身は本体と簡単な案内リーフレット、取り忘れたが本体下にマニュアルが入っている

 パッケージは特に目立ったところはなく、スポンジで保護された本体と小箱にUSBケーブル(Type-C)、底にマニュアルが入っている。マニュアルは多国語タイプ。簡素なパッケージではあるが、保護は十分なされている。

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充電ケースと本体、USBケーブル、中身は以上だ

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ピンぼけ・・・イヤホンに通電しないよう、テープが貼ってある

 付属品はUSBケーブルのみ。今や充電器などいくらでも持っている人も多いと思うので、コスト削減のため充電器を付けないというのは理にかなっている。

ケースを開けると、過放電しないよう、イヤホン本体への充電端子にテープが貼ってある。細かいところであるが、こういった気遣いは重要だと思う。

 

 まずは充電しつつ外観をチェック。ラバーコーティング等余計な装飾はされておらず実にシンプルであるが、後々ベタついたりする事もあるし、この方が良い。

充電ポートはケース開き口を手前にして右側、USB Type-CコネクタとLEDがあるのみ。コネクタはちょっと手前側に寄っているが、イヤホンのユニット部分が上に来る関係上仕方がない。

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充電中は赤いLEDが点灯、充電完了で消灯

 手元に比較になるようなものがなかったので、転がっていたSDカードアダプタと比較してみる。見てのとおり、かなりコンパクトである。

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SDカードとの比較、かなりコンパクト

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影ができてしまった><

厚みもこの程度でかなりコンパクトであることがわかる(かな?)

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もちろん、技適PSEマークも取得している

このイヤホン、コンパクトなうえに実に軽い。ケース込みでも40gない。 「AirPods」は持った時にそれなりの質量を感じるが、これは拍子抜けしてしまうくらい軽いのだ。かといって安っぽい作りではなく、シンプルに纏めてある、というのが判る。

大きさ、重量相まってバッグやポケットにぽん、と入れておいても苦にならない。

 

●ペアリングしてみて品質・音質はどう?

 そうこうしているうちに充電が終わったので、早速スマホとペアリングしてみる。

充電ケースから本体を取り出すだけで自動的にペアリングが始まるので、あらかじめスマホの方でBluetoothの設定画面を開いておくとスムーズに進む。

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Bluetoothの設定画面、接続先が多いので適当に削除している

使っているスマホは「SONY Xperia 1Ⅱ」だが、Androidスマホなら大体同じような画面が開くかと思う。

この画面を開いて、イヤホンをケースから出し「+ 新しい機器とペア設定する」をタップするとイヤホンを探してくれる。

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LE-Headsetって何だろう?Bluetooth LEの事かな?

検索された「SOUNDPEATS TrueAir2」をタップすると、すぐに接続。プロファイルなども自動で設定される。

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もちろんハンズフリー通話も可能、AndroidなのでaptXが使えるのはありがたい、

というかせっかくAndroidなのでaptXに対応したイヤホンしか探していなかった

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操作の慣れも兼ねて音楽を聴いてみる

一度ペアリングしてしまえば、あとは本体をケースから出すだけで再度ペアリングしてくれる。

 

 このワイヤレスイヤホンは本体のロゴマーク部分がタッチスイッチとなっており、そこに触れることによって操作ができる。

ここでちょっと難点が。ケースから出すと自動的に電源が入るのだが、耳にねじ込んでいる際にタッチスイッチに触れてしまうのである。かなり感度が良く、自分では1回しかタッチしていないと思っていても2回になってしまったりする。ここはタッチ式よりも物理的なスイッチ式の方が良いかな、と感じた。

 操作については例えば右側を2回タッチで再生/停止、右側を1回タッチで音量アップ、左側を1回タッチで音量ダウンという風になっているが、たぶんすぐ忘れるので備忘録としてページ末尾に書いておくことにしよう。

 

 品質は価格を考えると十分、というよりコストパフォーマンスがかなり高い。サイズ、質量共に同クラスと張り合える、いや凌駕していながら、実用上十分。なんせ3,000円ちょっとなのである。恐ろしい・・・。

イヤホン本体のバッテリー稼働時間は連続で5時間、ケースで4回充電が可能なので、両方フル充電しておけば25時間は持つ計算となる。(カタログスペック)

ただしコストの兼ね合いでケースには充電LED以外の一切のインジケーターがないため、何回イヤホンに充電したかは覚えておかないといけない。

 

 音質はインナーイヤー型だけあってカナル型の様に低音が唸るとかいう事はない。迫力としてはカナル型には及ばないが、比較的ストレートでフラット。高音~中音域は十分な音が出ており、上位価格帯のイヤホンに勝るとも劣らない。ただし上記の様に低音域は好みによっては不足と感じるだろう。逆にそれがインナーイヤー型ということもあいまって、長時間使っても疲れなさそうではある。

 ただしインナーイヤー型の宿命というか、耳穴部分の大きさによっては痛みが出たり外れやすかったりするかもしれない。私もやや痛い感じがあるので、「AirPods」用のシリコンパッドを買ってきて試してみたいと考えている。

 

●イヤホン操作一覧

電源オン 自動:充電ケースからイヤホン本体を取り出す
手動:マルチボタンを約1.5秒間長押しする
電源オフ 自動:ケースに入れ置く
手動:マルチボタンを約10秒間長押しする
再生/一時停止 イヤホンのマルチボタンを2回タッチする
音量ダウン L側のマルチボタンを1回タッチする
音量アップ R側のマルチボタンを1回タッチする
曲戻し L側のマルチボタンを約1.5秒間長押しする
曲送り R側のマルチボタンを約1.5秒間長押しする
着信受話/通話終了 マルチボタンを2回タッチする
着信拒否 マルチボタンを約1.5秒間長押しする
通話切替え マルチボタンを約2 秒間長押しする
手動でペアリング マルチボタンを6秒程度長押しする
音声アシスタント マルチボタンを3回タッチする

G-Tune EP-Z 買いました。が・・・(一部訂正)

※記事を一部訂正しました。
 マウスコンピュータから何かあった、というわけではありません。

 

 年末、3年目を迎えたパソコンが不調を訴え始めた。起動が遅い、起動してもなんかアラートが鳴り続ける、起動ディスクを要求するなど。
いっそ買い換えるかな、とBTOパソコンをつらつら・・・。
今使ってるパソコンが
Core i7-8700K
・GeForce GTX1080Ti
・M.2 NVMe1TB SSD(システム)
・メインメモリ32GB
なので、これ以上じゃないと買い換えの意味がないな、と物色。
んんんー、どれも高いなぁ・・・
Ryzen速いみたいだけどThunderbirdで痛い目に遭ったのでとりあえず避けたいなぁ、など。

CPU単体でのベンチマークによると、8700k→10900kで約2倍近いスコアなので、買い換え時期だよ!と自分に言い聞かせる。(詭弁)

GPUに関しては、GeForce RTX3060Tiがベンチマークの種類で多少前後するけどGeForce GTX1080Tiと同じくらいなので、これ以上のものなら十分なはず。

メインドライブは3年経過したけど500GBのままだったり1TBだったり、あまり変わらないなぁ。SATAからM.2 NVMe主流になったくらいか。

メインメモリも16GBだったり32GBだったり、あまり3年経過した感がない。
一昔前の自作こそ正義!な頃からすると変化が緩慢な気がするなぁ、などとダラダラ・・・。

ここである程度スペックを決めることにした。
・CPU:Intel Core i9-10850k以上
VGA:GeForce RTX3070以上
SSD:M.2 NVMe 500GB以上
・メインメモリ:32GB以上
・できれば水冷

CPUは10900kは割とコスパ悪そうなんで、10850kならそんなに差もなく安くなるので。VGAは3070でも今の1080Tiより速いけど、3080だとなお良い。SSDは今使ってる1TBを移植してもいいし、なんなら2TBを新たに購入してもいいし。水冷は今使ってるのがかなり静かなので、やっぱ水冷かな、という。

 

スペックが決まったところでBTO各社を見ていくと、まぁ・・・うん。
いずれもBTOすると20万円台後半だわ。そんな中で見つけたのがマウスコンピュータのG-Tune EP-Z、なんとセール期間で5万円引き!
他社のBTOと同じくらいの金額になる。!!

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こいつぁ渋いぜ!

ケースもかっちょええ!!
G-Tuneは過去にノートを2回、しかも直営店で購入したことがあり、その際いずれも好印象だったということもあって、デスクトップも買ってみようかと。

その構成がこの表である。

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はい、消費税と送料のことをすっかり忘れてましたね。
30万円超えました(草)

 

注文してから届くまで約1週間、年末なのに思ったより早かった。
が!仕事や家庭が年末進行のため、届いて3日間ほったらかし!!
ああ、もったいないw

で、やっと開封したのはいいが、フルタワーでけえ!
今までの場所(デスクの足下)に入ら・・・入るけどはみ出る!!
はみ出た部分を乗せる台とか買いに行ったりして、結局電源投入したのは年の瀬も迫る29日。

さて、電源投入されたからには、まず色々と確認するのが流儀というもの。

○専用品(マウスコンピュータオリジナル)
・ケース:G-Tuneフルタワーケース(左側面ガラス)
・電源:Enhance ATX-1880GA1(メーカーカタログにはない型番)
マザーボードMSIOEM Z490-S01
・簡易水冷キット:Asetek Scythe APSALUS G6のOEM
GPU:KFA2 GeForce RTX3080 SG(1-Click OC)のOEM

○汎用品
・CPU:Intel Core i9-10900K
SSDWestern Digital SSD 1TB WD Blue SN550 PC M.2-2280 NVMe WDS100T2B0C-EC
・HDD:Western Digital HDD 4TB WD Blue PC 3.5インチ 内蔵HDD WD40EZRZ-EC
・DVD-R:HL-DT-ST DVDRAM GS40N
・メモリ:SAMSUNG M378A2G43AB3-CWE(PC4-25600/DDR4-3200)16GB×2

このような構成になっている。

なお、過去の同ケースを使用したモデルと異なり、このEP-Zは基本的に光り物が搭載されていない。そのため、サイドパネルをガラスにしても、何一つ光っていないという点には注意が必要。後々光り物を組み込む際にも、マザーボードの関係で簡単には行かない、という点には注意してほしい。

 

それでは一点ずつその中身を確認していきたい。

 

・ケース
 G-Tuneのオリジナルフルタワーケースとなる。オプションでサイドパネルをガラスにすることが出来る、というかした。

前面はガラス+ヘアライン仕上げの赤いメッキパーツで、電源スイッチやUSB端子、イヤホン/マイク端子、スロットインDVD挿入口がある。
フルタワーなのでとにかく大きい。奥行きも高さもミドルタワーより二回り程大きくなるので、置き場を考える必要がある。

しかしながら、その大きさとは裏腹に拡張性はかなり乏しい、というよりある意味SSDを主流に据えた今風となっている。
5インチベイは設けられておらず(スロットインDVDは薄型のものなので、5インチベイとは言えない)、3.5インチベイも向かって右側のパネルを開けたところに1つのみ。2.5インチベイについてはマザーボード横に2つ(スペースは3つ分設けてあるが、ベースプレートが2つしか付属しない)設けてある。それ以外には何かを取り付けるマウント的なものは一切ない。
このことから、過去のPCからHDDを移植したい等考える場合は、外付けケースが必須となる。

本体構成としては電源を上部に、マザーボードを下部に設置する比較的オーソドックスな作り。ただし電源は縦置きとなっており、ケース中央に前から後ろへ仕切りがあるため、ケース右側からしかアクセスできない。この真ん中の仕切り部分に簡易水冷キットのラジエーターが設置されている。
エアフローは本体底面から吸い上げ、右側側面上部にあるヘックス型のパンチホールに抜ける。
背面にはビデオカード上部及び電源のエアフローが抜ける。本体底面の吸気部分には取り外して掃除が出来るエアフィルターが装備されている。

前面にUSB端子を4つ設けてあるのはありがたいところ。上2つがUSB-3.0、下2つはUSB-2.1だろうか。
電源スイッチは正直感触が悪い。カチッという感触ではなく、ごりっ?ぐりっ?という感じで、それなりに力が必要。
スロットインDVDのイジェクトボタンも同様の感覚で、感触が悪い。

向かって左側のパネルは上部取っ手を押し込めばすぐに外れるが、割と力が必要。
右側のパネルは鉄製、ガラスにするオプションはない。と言っても見えたところで束ねたケーブルとHDDが見えるだけなので、ガラスにするだけ無駄であろう。

相対的にはBTOのオリジナルケースとしてはかなり出来の良いものであると思うが、サードパーティー製の超高品質なケースには負ける、という感じ。

 

・電源
 Enhance ATX-18xxシリーズだが、カタログモデルではないオリジナル品と思われる。TITANIUMグレードとしては入手しやすいモデル。

 

マザーボード
 MSIのZ490-PROのOEM版で、型番はZ490-S01となっており、製造者も「MOUSECOMPUTER」と表示される。UEFIMSIのものとほぼ同じながら、当然MSIのロゴは消されている。またOEM製であるため、当然ながらMSIUEFIは使えない。
特に新しい機能やハードウェアが出てこない限りは、セキュリティ以外でUEFIのアップデートがなくとも問題ないと思われる。

 なお、Z490-PROでは搭載されている一部機能はオミットされている。目立つところではUEFIリセットスイッチやバックアップシステム、ARGB端子など。通常のRGB端子は残っているため、LEDファンなどを搭載することは出来るものの、コントロールするソフトウェアは一切ないため、デフォルトの光り方のみとなる。
ゲーミングPCを名乗るなら、ARGBくらいは残しても良かったのでは・・・?
ちなみにマザーボード名が異なるため、MSIのツール類は使えない。残念!

 

・簡易水冷キット
 型落ちにはなるが実績のある「Asetek Scythe APSALUS G6」のOEM品となる。ただし水冷ヘッドおよびファンのLEDはオミットされている。キット自体はそれなりに使えるものであるが、RGBがないためかなり地味である。

 

GPU

 ビデオカードは「KFA2 GeForce RTX3080 SG(1-Click OC)」のOEM版が装着されている。OEMモデルということで、クリップタイプの追加ファンや、これまたイルミ用のRGB同期ケーブルは添付されない。ただし、ソケットからの電源供給でのRGB機能はしっかりと搭載されているようで、KFA2社からダウンロードできるソフトウェアでLEDを光らせることは可能。RGB同期ケーブルが添付されないためマザーボードとの同期は出来ない。ただこのビデオカード、リファレンス以上のスペックを出すためワンクリックでオーバークロック動作することが出来るが、それに必要な追加ファンが省かれているのはどうか、と思う。

 

・CPU
 Intel Corei9-10900K、ぶっちゃけ10850Kでも良かったが、CPUの変更は出来なかった。多少なりとも安く出来れば良かったが。

 

SSD
 Western Digital SSD 1TB WD Blue SN550 PC M.2-2280 NVMe WDS100T2B0C-EC、要はWDブルーのSSDである。容量は1TB。WDでは最も廉価版となるブルーであるため、システムドライブとして使うのはどうなの?という気がしなくもない。一応TLCSSDではあるが、システムドライブとしてならレッドを使って欲しかった。ここは安心して長く使うなら要交換かと思う。

 

・HDD
 Western Digital HDD 4TB WD Blue PC 3.5インチ 内蔵HDD WD40EZRZ-EC、要はWDブルーの3.5インチHDDである。BTOで2TB→4TBへ変更した。データ用と考えれば安価だしそうそう悪い選択ではないと思う。

 

・DVD
 日立LGデータストレージ製のスロットインタイプ、薄型DVD-RAMドライブである。最近は光学ドライブを備えない場合も多いため、標準で装備されているのはありがたい。スロットインとすることにより見た目もほとんど犠牲になっておらず、これは特筆すべきだと思う。
ドライブ自体は国内では滅多に見ないモデルなので(並行輸入くらいしか見かけない)、大量輸入しているのだろうか。

 

・メモリ

 標準で32GB(16GB×2)実装されている、通常使用においては特に問題のない量だと思う。一応、標準がPC4-21300/DDR4-2666のメモリだったため、PC4-25600/DDR4-3200へ変更(現行のIntelでは意味ないけど)。

 

 

 トータルで評価すると、割引されて購入できた、という点から考えると及第点ではある。ただし定価だったらもっと安価な他社を選んでいたかもしれない(ガレリアやLegion等)。

 

 ただ何というか・・・安価に購入できた分、適当だったんじゃないの?という点や、これはちょっとおかしくない?プロゲーマーのスポンサーとしていただけないのでは?と納得できない部分がある。
ちなみに以下の内容については、サポートとのメールのやりとりの結果を基に書いている。最後にSNS等でも確認しても良いか、との質問に対して
SNS上への公開につきましてお止めする事はできませんが、反響などをいただいた場合は適切に対応いたします。」
という回答であった。「不利益につながった場合は判ってるよね、法的措置も辞さないよ?」でしょうか。


 まず一点目GPUについてである。ネット上のメディア各社プレビューモニター記事でこのPCが紹介されている際には「MSI製」のビデオカード(おそらくGeForce RTX 3080 VENTUS 3X)が装着されていた。何社もの記事を見たが、いずれもMSI製が装着されており、当然このビデオカードがくっついてくるものと思っていただけに残念に思ったところ。パーツの変更はあり得ると言うことであったが、それでもEP-Zの紹介ページに記載されているリファレンスデザインのビデオカードだろうと思っていた。ところが実際に付いてきたのは「KFA2 GeForce RTX3080 SG(1-Click OC)」のOEM版。

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KFA2のRTX3080ビデオカードはメモリ帯域が720GB/secとなっており(リファレンスは760GB/sec)、おそらくそれは本来、このビデオカードの売り機能である「1-Click OC」にてオーバークロック動作させるため、あえて落としてあるのではと思われるのだが、それに必要な追加ファンが付属していない(コントロール用ソフトウェアも添付されていない)ため、ただメモリ帯域が低いビデオカードになってしまっている。おそらく追加ファンを省くことによりローコストとしているのであろう。

この点サポートに聞いてみたところ「カスタマイズ注文時のスペックを満たす製品を在庫から選定しており」との回答であった。しかしながらユーザーとしては購入にあたって、目標とするPCのビデオカードのスペック、そして様々なメディアの記事を参考にするのは当然のこと。「いいものを装着したショールーム製品と「本来の性能を発揮できていない」販売製品を分けていると考えられても仕方がない。そのようなユーザーからは見えない一方的な独自基準での言い訳では納得できない。それなら広報に使用しているものと同等の製品を入荷し、在庫とし続ければいいだけのことであり、ましてやOEMメーカーが本来想定しているスペックを満たす為の使用方法をしていない(=本当の意味でのPCの使い方を理解していない)利潤優先の会社だ、と考えられても仕方のないことではないだろうか。ユーザーとしては社内基準なんて知ったこっちゃない、nVidiaの基準・標準(リファレンス)以下じゃないか本来のスペックを満たしていないじゃないか、というのが正直な感想である。確かに使用するパーツは変更になる可能背があるとは書いてある。だが、部品を省いてしまうとリファレンスに劣ってしまうパーツが使われるなんて書いてない。そうなる可能性があるなら、「リファレンスに満たない部品が使用される可能性もあります」と書いていて欲しい。

少なくともビデオカードにGeForce RTX3080を搭載した機種を買う層というのは、ある程度拘りを持って購入している。ごくごく一般的な使い方、ライト~ミドルゲーマーならこんな高価なビデオカードではなく、3060Tiや3070で十分と考える。なぜなら一番普及しているフルHDだとオーバースペック過ぎるし、高額を支払う意味がないから。

3080を購入する層というのは、最低でもWQHDや4Kでフレームレートを求める層なのである。適当なごまかしなどが通用する層ではない。最低でもリファレンスもしくはOEMメーカーが本来設計した設定というのは、これは基本的なところであろう

もしマウスコンピュータがそれを理解していないのであれば、ゲーミングPCと銘打ったパソコンの販売やプロゲーマーのスポンサーなどうわべだけの飾りでしかないと思う。


 二点目、システムがインストールされているSSDをCrystal Diskinfoでドライブを見た際に驚いた。新品のPCを購入したはずがこのSSD、既に稼働時間が40時間を超え、電源投入回数も20回以上、そして総書込量が6TB近い数値となっているのだ。600GBじゃない、6000GBだ!!
言わば100%の書込みを6回も繰り返したことになる。しかも40時間程度で。
さすがにこれはあんまりじゃないだろうか、ということで問い合わせたが、正当なエージングテストの結果だという。
こんなにハードなテストを民生用のSSDで行うものだろうか??

ちなみに3年間使用した今のPCに付いているSATASSD、3年間での総書込量は12TBだ。少ないかもしれないが、システム用ドライブとしては1年半しか使っておらず、システム用ドライブをM.2 NVMe SSDに変更してからはデータ用に使っていたのでこんなものかと思うが、その半分の量の書込みが買ったばかりのSSDに対して行われている。(なお、ハードな使われ方をしたゲーム用PCだと、1日30GB程度=1年で10TB程の書込量となるらしい)
一体どんなテストを行っているのが疑問であるが「エージングテストと同様の使い方を継続的に行わなければ壊れない」との回答。いや、壊れそうな勢いでテストしてんの?とも思ってしまう。


 三点目、このオリジナルケースのサイドパネルは、下の部分に前後2カ所ツメがあり、それをケース本体下部の溝に差し込み、上部をノッチまたはネジで固定するようになっている。それを踏まえて、SATA-SSDを増設しようと思って右側のサイドパネルを外そうとネジを外したところ、サイドパネルが外れてぶっ飛んだ。何事かと思って見てみるが、最初はよくわからなかった。しかしパネルを装着しようとした際に原因が判明。
このケース、スタイリッシュな分、見えない右側については結構スペースがタイトで、マザボのベースとなるプレートとサイドパネルの間には3.5インチHDDがぴったり収まる程度のスペースしかない。
ところがその狭いスペースなのに、電源ケーブルがHDDの上を這わせてサイドパネルで無理矢理挟み込んであるのだ。
てっきり私が電源ケーブルを取り出した際にHDD上に動いてしまったのかとケーブルをずらそうとしたが、ピンピンに張っていてずらせない!
つまり最初からHDD上をケーブルが這っており、サイドパネルを無理矢理たわませて装着していたため、ネジを外した際に反発で勢いよくぶっ倒れた、というわけである。

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ピンピンに張っていたケーブルはビデオカード用の補助電源ケーブル(またビデオカード絡みかよ・・・)で、左側からの見た目を良くするため右側のパネルの裏を通してあるのが原因。そんな配線していいことは1つもないので、保証が切れることを覚悟で電源を束ねているタイラップを切断し、ケース上部の穴からビデオカードへ配線を行うとすんなり全く張る事もなく接続できた。
当然ながらサイドパネルもストン、と何の抵抗もなく閉まった。

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補助電源ケーブルがいっぱいに張った状態で接続されている

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ケーブルを上の穴から通した状態、配線に余裕がある

 ちなみにこのケーブルの件についてもサポートに確認を取ったが、「不手際があったようですいません」のみ。こちらからの本来の性能を発揮できないものが使われているのでは?という質問には「(パーツを省いたので本来の性能は出ませんが、公表していない)社内基準を満たしているので問題ない」とユーザーが知り得ない独自基準で一蹴するけど、実際に組み付けが悪く基準を満たしてない状態が発覚した場合は「すいません(そんくらい自分で直せるやろ、ボケw)」のみ。食品なら回収だし、車ならリコールだわな。
この購買者を突き放すちぐはぐな対応、一気にマウスコンピュータへの信頼が揺らいでしまった。
(もしかしたら「テヘペロ」とか思ってるのかもしれないけど憶測の域を出ないので書かないことにする。)


 繰り返すが、普段のG-Tuneの価格は決してロープライスじゃない、むしろ高い。ロープライスなら他社いくらでもある。ただ、利益確保のためローコスト実現のために「ほとんどのユーザーは判んないし、そもそも当社独自基準だから何とでも言えるし」と、そのような本来性能を無視した部品選定や、組み付けミスを「すみません」の一言で済ませてしまうというというのはどうなんだろうか。
ほんのちょっと前にVTuberがG-Tuneを購入した際も問題があって炎上しかけたではないか。下手すると過去の電源問題までをも蒸し返されかねないのではないか。品質が良くなってきたと言われていたのに、自らそれをぶち壊しにいってしまうのか?

 

 なお、LINEでのチャットサポートは滅茶苦茶丁寧に回答してくれる。些細なことでもしっかり丁寧に回答してくれる。しかしながらメールでのサポートはかなり強気で返してくる。釣った魚には、だろうか?LINEでのチャットサポートと比べると、ほんとに同じ会社のサポート部門なの?と思うくらいである。

 

現段階では、再びマウスコンピュータの製品を買うことは・・・・・ないだろうなぁ・・・・・。